PUPS-仔犬の社会化促進プロジェクト委員会

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アニマルドクターメッセージ

冬の到来

だんだんと寒くなって冬に近づくにつれて、動物も病気になりやすくなりますが、そのなかでも我々獣医師が「ああ、冬だなあ・・・」と感じる病気があります。
それは膀胱炎や血尿、尿石症をおこす猫泌尿器症候群(FUS : Feline Urological Syndrome)猫下部尿路疾患(FLUTD : Feline Lower Urinary Tract Disease)と呼ばれる病気です。

今回はこの病気についてのお話です。

原因

腎臓から尿管、膀胱、尿道にかけての尿路内に結石ができることが原因となります。
結石は尿中にでてくる結晶や血液、タンパクなどで構成されています。
猫の結石で多いのがリン酸アンモニウムマグネシウム結晶(ストラバイト)、その次に多いのが、シュウ酸カルシウム結晶が原因のものです。

一般に高齢になってくるとシュウ酸カルシウム結晶が原因のものが増えてくるようです。
また原因ははっきりしていませんが、短毛種よりも長毛種の方が発生率が高いです。

結石ができる原因には肥満、ストレス、飲水量の低下があげられます。
もともと猫はあまり水を飲まない動物ですが、寒くなってくると特に飲水量が低下します。

このためこの病気は冬場に多いです。

症状

以下のような症状が見られたら要注意です。

  • トイレに入って頻繁にしゃがんだり、長時間こもる。
  • 落ち着かず、ずっと鳴いたりする。
  • 尿の量、臭い、色がいつもと変わる。
  • トイレ以外のところで粗相をすようになる。
  • 尿がぽたぽたたれたりする。
  • 尿中にきらきらした結晶がみえるようになる。
  • 陰部を頻繁に舐めて気にする。 血尿している。

特に雄猫の場合は尿道が詰まってしまって、尿が出なくなり、その状態がつづけば膀胱破裂や、48〜72時間以内に腎不全、尿毒症となり亡くなる確率がかなり高くなります。

治療

二次的に細菌感染があれば抗生物質などを使いますが、ほとんどが尿中の結晶によるものですから、結晶がでないようにしないと何度も再発していまいます。

結晶がでないようにするには以下のことを注意します。

  • 飲水量を増やす
    水をあまり飲まないようであれば、フードをふやかしたり、ウエットフードに変更するなど。
  • 体質改善
    肥満気味であれば代謝が悪いため結晶が析出しやすいため、痩せさせる。
  • フード管理
    リンやマグネシウムを多く含むフードはストラバイトの原因になりやすいため、それらの量を制限したフードを与える。 また頻回の食餌は尿中のpHがアルカリに傾きやすくストラバイトできやすくなるので、きちんと回数と時間を決めて与える。
  • ストレスを与えない
    ストレスがかかり尿を我慢し続けたりすると、やはり結晶はできやすくなるのでストレスのかからない生活を心がける。

これらを注意するとほとんどが改善し、再発しません。
ただし、どうしても改善なく何度も再発する雄猫の場合は命にかかわることもでてくるので、ペニスを切除して尿道を広げる会陰尿道口形成術という手術が必要となるときもあります。

まとめ

ネコちゃんのトイレを毎日チェックされていると思いますが、意外とうんちの状態だけを見られている方も多いようです。おしっこもこのような病気の指標になるので毎日チェックしてあげてください。