アニマルドクターメッセージ
梅雨の時期くらしのポイント
さわやかな5月の陽気のあとは梅雨がやってきます。この時期は気温と湿度が不安定になりワンちゃんが苦手とする時期になります。梅雨の湿度と初夏の日差しに対する対策、食中毒、皮膚病、熱射病などの病気が置き易くなります。食生活や手入れに気を配ってあげましょう。
● 健康
湿気の多く、しかも気温の高い日が続くと、食餌も痛み易くなります。下痢や嘔吐などの消化器症状が出たら早めの受診をこころがけましょう。食餌に細菌が繁殖しやすく、大腸菌やサルモネラ菌による食中毒が起こりやすい時期です。冷蔵庫に保存していても、長くおけば食餌は腐敗してしまいます。毎日新鮮な食餌をあげて、つくりおきなどはしないようにしましょう。食餌を出したら、30分くらいで食べ残しがあってもさげてしまいましょう。また、お散歩のときの拾い食いも要注意です。消化器症状が悪化すると血便が出たり、経過が悪いと重症になることもあります。消化器症状が出た場合はまず絶食させることが必要です。特に吐いているときは絶食絶水が必要になります。脱水症状に気をつけ、出来るだけ早い受診が必要です。吐物や下痢便などは動物病院へ持参しましょう。治癒してからも消化管粘膜の損傷がありますので、しばらくはやわらかい食餌を与えたり、内服を継続したりなどの措置が必要となります。
● 環境
ワンちゃんの寝場所を清潔に保ってあげましょう。じめじめしたところで寝起きしていると皮膚病にかかりやすくなります。ケージのこまめな掃除、床敷の取替えや洗濯を普段より頻繁に行ってあげてください。特に湿っていないかどうか気をつけてあげてください。梅雨の合間には日差しが強くなります。密閉された住宅などでは室温が高くなりすぎないかどうか注意してあげましょう。ワンちゃんの寝床は直射日光があたらない風通しのよい場所を選んであげましょう。
● 手入れ
ブラッシングをまめにおこない、抜け毛を早めにとりのぞきましょう。湿気がこもりやすく、皮膚病がおきやすい時期です。週に1度程度のシャンプーと、毎日のブラッシング、また状態に合わせた耳のお手入れなども必要になります。
● 運動
雨天でも小雨程度なら散歩も可能ですが、体が濡れてしまったらタオルとドライヤーで全身をよく乾かしてあげましょう。梅雨の合間は日差しが強くなりますの、運動や散歩は控えましょう。適度な運動に留意し、体調に無理のないように気をつけてあげましょう。
以上がこの時期のポイントとなりますが、体調をくずし易い時期ですので、ワンちゃんの様子をよく観察していただき、おかしいなと思ったら早めの受診をされることをおすすめいたします。


